【保育士試験 独学】統計問題|平成29年度 福祉行政報告例のまとめ

所要時間:5分

しかく
しかく

保育士試験について知りたい人統計の問題って毎年新しくなるからイヤ。参考書にも"福祉行政報告例を見ておきましょう"って載ってたけど、保育士試験に関係ない部分も載ってるし、PDFだからちょっと見にくいし……。だれか簡単にまとめてくれないかなぁ~」


こういったご要望に沿えるよう最新の「H29 福祉行政報告例」を保育士試験に関係しそうなところだけまとめてみました。

この記事の内容

次の5点をおさえます。
その①:H29「障害相談」を抜いて「養護相談」が1位に
その②:児童虐待相談の対応件数は 133,778件で、年々増加している
その③:被虐待児童の年齢は「7~12歳」が最も多い。
その④:児童虐待の相談種別では「心理的虐待」、「身体的虐待」の順に多い。
その⑤:虐待者は実母、実父の順に多い。【実父の割合が増えてきている】

この記事を書いている私は、

わたし
わたし

今まで予備校や通信教育を利用せず独学で、宅地建物取引士、秘書検定2級、マイナンバー実務検定2級、リテールマーケティング(販売士)検定3級を取得してきました。保育士試験学習(独学)歴9カ月ほど。

自分用に資料をまとめるのも手間だし時間がかかりますよね。どうせ自分用にまとめるなら、ほかの人の学習にも役立ってみたいと思い、記事を書いてます。

わたし
わたし

保育士試験は得点調整ないから、みんな仲間だー!みんなで合格したい!

というわけで今回は「保育士試験における『H29 福祉行政報告例』」についてまとめます。ちなみに、福祉行政報告例の内容は「児童家庭福祉」の「児童虐待」の分野で主に出題されます。
次回の試験に「福祉行政報告例の問題」が出題されたらどうしよう……と不安な方は、ぜひ記事をご覧ください。

児童相談所が受け付ける相談では「養護相談」が増えている

え!前まで「障害相談」が多かったよね!今は、「養護相談」が多いんだぁ

9 児童福祉関係
(1)児童相談所における相談の種類別対応件数 平成29年度中の児童相談所における相談の対応件数は466,880件となっている。 相談の種類別にみると、 「養護相談」が195,786件 (構成割合41.9%)と最も多く、次 いで「障害相談」が185,032件(同39.6%) 、「育成相談」が43,446件 (同9.3%) とな っている。 また、 「養護相談」の構成割合は年々上昇している。 (図2、表11)

厚生労働省HP

H29年度 児童相談所における相談の種類別対応件数

しかく
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いつから「養護相談」と「障害相談」が逆転したんだろう

H28の時点ではわずかではありますが、「障害相談」の方が多いです。H29の統計になると、「養護相談」が「障害相談」を抜いて第一位です。

児童相談所における相談の種類別対応件数の年次推移

解説

養護相談は年々増加し続けている。H29で最多となり41.9%を占めた。長年、相談件数で第1位だった「障害相談」は減少傾向にあり、H29では39.6%までに減少した。育成相談・非行相談・保健相談は共に減少傾向にある。

しかく
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H28の1位は「障害相談」で、H29の1位は「養護相談」

児童相談所児童虐待相談の対応件数は133,778件【年々増加している】

児童虐待相談の対応件数 平成 29 年度中に児童相談所が対応した養護相談のうち児童虐待相談の対応件数は 133,778件で、前年度に比べ11,203件(9.1%)増加しており、年々増加している。

厚生労働省HP
しかく
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よくニュースで見るけれど、本当に児童虐待相談の件数が増えているんだね

被虐待児童の年齢は「7~12歳」が最も多い。

被虐待者の年齢別対応件数の年次推移

被虐待者の年齢別にみると「7~12 歳」が44,567 件(構成割合33.3%)と最も多く、次 いで「3~6歳」が34,050 件(同25.5%) 、「0~2歳」が27,046 件(同20.2%)となって いる。 (表12)

厚生労働省HP
しかく
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虐待の被害者は小学生が多いってことか。以下、小学生以下の子が大きい順で続いていく……

児童虐待の相談種別では「心理的虐待」、「身体的虐待」の順に多い。

児童虐待の相談種別対応件数の年次推移

相談の種別をみると、 心理的虐待」 が72,197件と最も多く、 次いで 「身体的虐待」 が33,223 件となっている(図3)。

厚生労働省HP
しかく
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相談対応件数は、心理、身体、ネグレクト、性的の順に多いんだね。

虐待者は実母、実父の順に多い。【実父の割合が増えてきている】

児童虐待相談における主な虐待者別構成割合の年次推移

また、主な虐待者別構成割合をみると「実母」が46.9%と最も多く、次いで「実父」が40.7% となっており、 「実父」の構成割合は年々上昇している(図4) 。

厚生労働省HP
しかく
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実母にせまる勢いで実父が増えている。その次に、実父でない父、その他、実父でない母とつづく。実母でない母による虐待はめちゃくちゃ少ない。

H29 福祉行政報告例は5つのポイントをおさえる。

この記事のポイントをまとめます。

その①:H29「障害相談」を抜いて「養護相談」が1位に
その②:児童虐待相談の対応件数は 133,778件で、年々増加している
その③:被虐待児童の年齢は「7~12歳」が最も多い。
その④:児童虐待の相談種別では「心理的虐待」、「身体的虐待」の順に多い。
その⑤:虐待者は実母、実父の順に多い。【実父の割合が増えてきている】

しかく
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福祉行政報告例がH29のものとH28のものとでは、問題の答えが違ってくるから、「何年のものを問われているのか」注意して問題を解こうっと。